「行動をする」という助言は決して万能な解決策ではないよな…とよく思う。
もちろん、行動を起こすことによって得られることはたくさんあるけども、前提をまちがっていると、行動を起こしても何も変わらないどころか、望まない結果を手に入れるんじゃないかな?とも思う。
行動を起こす前にそろえておくべき前提をそろえていることで、望む未来、望む成果を手に入れることができるので、まずはそこを認識することが大切なんじゃないかな?と思う。
行動を起こす前に考えておきたいこと
行動は没頭を生む
行動が成功に導いてくれるということには、真理だと思う。目標や夢に自分が近づいたから達成できるのであって、目標や夢が自分に近づいてきてそれが叶うということはない。
だから行動をするしかない。行動は正義!ジャスティス!!
ただ、行動をやたらと推奨するのは違うと言うか、それはそれで危険性があると思っていて、その1つが、没頭してしまうということ。言い方を変えると不安を消してしまう。
不安を消してしまうので、不安を感じると行動を起こすというパブロフ反応になることもある。
- 現状に不安を感じる→行動を起こす
これは正解のように感じるかもしれないけど、これが正解なのは、その行動が目標に繋がっている場合のみ。その行動が目標とリンクしていない場合、不安からの逃避として行動になっていることもある。
落ち込んでいるときの「行動しろ」は正解
余談だけど、メンタルが弱っているときは、むしろ何も考えずに行動をするほうが良い。その場合の行動とは、掃除をするとか、散歩をするとか、すぐにできることを指す。
そうすると不安が弱くなるので気分が明るくなる。
逆に言えば不安な時に鬱々とするから余計に不安で落ち込んだ気分になったりする。
なので、不安でいっぱいの時に「目先の何かをやってみる」というのは大賛成。
ハンドルを直さなければ間違いが進行する
行動をしましょう!と成功者の方々はいう。その通りで正しい。正しいし、実際に成功者さんもそういう信念でやってきたのだと思う。ただ、成功者さんは無意識にできていることが何かを意識できていないのでは?と思わなくもない。
それが「方向性(戦略や計画)を修正する」という工程。
そこに触れずに行動だけを促すのは乱暴なんじゃないかな?と思う。まず目標に到達できる戦略や計画がある。でも、それを実践していないからそこに到達できない。それなら行動をしろ!は正しい助言。
でも、行動をしても目標に近づけていないのなら、戦略や計画が正しいのか?そもそもそれが存在するのか?行動をすることが目的になってしまっていないか?という部分で一度踏みとどまって考えるべきじゃないかな?と思う。
計画を一歩目にする
「行動を起こす」というのは正解だけど、それを”いつもやっている事をまたやる”であったり、やるべきと言われていることをやるということなのだとしたら、行動を起こすというのが絶対的な正解なのかはわからない。
僕は・・・
- 目標に到達するための計画や戦略が建っているのか?
- その計画や戦略の上で、今できる最小単位の行動は何かが判明しているのか?
の2つの問いに向き合うのが先なんじゃないかな?と思っている。
おそらく成功者と言われる人たちは、それをすべての人ができていると思っているんじゃないかな?当たり前にできていると思い込んでいるので、行動しろとしか言わないんじゃないかな?
実はほとんどの人はそれらを持ち合わせていないんじゃないかな?と、自分がそうであったからこそそう思う。
なので、「頑張ってもうまくいかない、このままでいいのか?」という不安を消すために行動を起こすというのは正解ではあるけど、行動を起こせばなんとかなるという特効薬でもないんじゃないかな?
つまり…
恋愛に置き換えると、付き合いたい人がいるとして、どうすればいいのかわからないという状況にある人に対して「告白しろ」と言うのは正解と言えば正解。
でも、告白したらうまくいくのか?というと、そうじゃないはず。関係性ができていないなら、まずはそこからってなるはず。つまりは計画や戦略性が大切。
もちろん、ダメなら次に行けばいいみたいな発想も正解。ただ、これは確率論で恋愛をするという戦略指針が根底にあるだけ。
お題は「好きな人への告白」なのでターゲットが不特定多数ではなく特定多数なのだという時点で前提がまったく違う。
話が横道にそれたので戻すと、成功者の”行動をすればいい”という助言を鵜呑みするのは危険だと思う。
旅のしおりもなく地図もなく、地球は丸いから歩けばいずれ目的地に着くよ!みたいなことを言っているのと同じなので、計画や戦略を希薄でも、へたくそでもいいから持っておいたほうが良いと思う。
それがあるなら、「行動をしろ」は正解。そう思う。